出会いツナがるレポート

心に残る出会いの体験談を集めています。

部長との出会い

語り手プロフィール

27歳 研究開発職の男性

 

出会った相手のプロフィール

57歳 大手企業グループ会社の部長 

 

出会いストーリー

大きな違い

仕事上で様々な出会いがありましたが、その中でも現在の私の人格形成に大きな影響があったのが以前の部長との出会いです。会社は大手企業のグループ会社ということもあり、重要ポストには親会社から多くの人間が就いています。正直、年齢も60近いですし、仕事のスケールや給料面でも親会社とは大きな差異がありますのでモチベーションを落としている方を多く見受けてきましたが、この部長に関しては大きな違いがありました。


まず自らが事業の勉強を一から実践し、短期間でどの管理職よりも全ての仕事、そして問題点を把握していました。また、残業することが必ずしも良いとは思いませんが、誰よりも遅い時間まで業務を行っていました。

 

厳しい教育

部下に対しても非常に厳しく、私も言葉使いや服装、そして書類の書き方やプレゼン資料、研究開発業務に対する取り組み方など様々な部分で教育を受けてきました。

本来であれば管理職に厳しく教育を受けたい所でしたが、そのような社会人としての教育をできる方はいませんでしたので、私としては非常に貴重なアドバイスとなりました。話も長いですし厳しい方ですので良く思わない先輩や同僚もいましたが、私はこの出会いを前向きに捉え、仕事に活かすことで周りからの評価も高くなっていきました

 

キツイ状況で掛けられた言葉

その部長との出会いの中で最も大きな出来事が、私が任されたプロジェクトの進捗が遅れてしまった際のエピソードになります。進捗が遅れたことで毎晩遅くまで残業し、何とか遅れを取り戻そうと躍起になっていました。周りからのサポートも無く、精神的にもキツイ状況でしたが、そのような状況下で部長が声を掛けてくれました。「君の失敗は私の失敗なんだよ。だから毎日君に付き合うんだよ。一緒に頑張ろう。」このような温かい言葉掛けてくれ後は居酒屋で朝方まで部長の若手時代の失敗談を聞くことができました。時に厳しく、そして時に部下に寄り添う人間を肌で感じることができ、この人の為に仕事をしようと思いました。
今春に部長は定年退職し、非常に寂しくなりましたが部長から頂いたアドバイスを頭に刻みながら日々の業務に励んでいます。