モンハンコミュニティ結婚

語り手プロフィール

28歳女性、奈良県で実家暮らしをしていました。仕事は私立の学校事務をしていました。毎日仕事から自宅へ帰り、趣味のゲームをするだけの生活でした。２年前に大学から付き合っていた彼氏に浮気され、もう恋愛はこりごりだ、一生独りで生きていこうと思っていました。ですから婚活や合コンなどにも興味はなく、親からの結婚の催促も無視していました。幸い仕事は好きだったので、このままこの生活が続けばいいな、でも結婚して会えなくなる友達が増えたから、同じ趣味の友達が欲しいなと思っていました。

出会った相手のプロフィール

31歳男性、埼玉県に住んでいました。元々はカメラマンでしたが、勤めていた撮影会社がつぶれたため、食品会社に変わったそうです。私と同じゲームが大好きで、他にも漫画や小説が好きな人です。少しオタクなところもあります。

出会いストーリー

モンスターハンターコミュニティ

同じ趣味の友達が欲しいと思い、mixiのモンスターハンターが好きな人が集まるコミュニティに参加しました。とはいっても恋人を探す気はなく、あくまで友達探しのため、男女問わずいろいろな人と関わりました。いつの間にかその中に気になる人ができたんです。ゲームも好きだけど、私と同じ漫画や小説が好きな男性で、話がとても合いました。初めのうちはゲームなどの話しかしませんでしたが、そのうち私生活のことも話すようになりました。面白いし、趣味がぴったりあっていい感じの人だな、もっといろんな話がしたいなと思い、LINEを交換しました。

それからは毎日やりとりしました。１か月くらいして、初めて電話をかけてもらったとき、初めて話すはずなのに不思議とそんな感じがしなくて、３時間も話してしまいました。電話を切ったあと、心の中に暖かさと寂しさが残りました。もっと話したい、声が聴きたい、会ってみたいと思いました。とはいっても彼は埼玉で私は奈良です。なかなか会うこともできません。それにネットで知り合った人と会ったことがなく、怖い気持ちもありました。お互い写真を送っていないので、どんな顔かも本名もわかりません。それでも毎日関わるうちに、怖さよりこの人が好きだという気持ちが強くなりました。

初対面

そんなある時、私が東京に１泊２日で出張に行くことになりました。２日目は午前中で終わるので、何とか彼に会えないだろうかと思い、さりげなく出張のことを伝えました。すると彼から少し会えないかと言われ、東京で会うことになりました。どんな人が来るんだろう、怖い人だったらどうしよう、直前になり怖さが戻ってきました。しかし、待ち合わせ場所に来た彼を見た瞬間、あぁこの人だと感じました。向こうもそう感じてくれたそうです。初対面なのに一緒にいると楽しいし、安心感のようなものがありました。

別れのホームで

３時間ほど一緒にご飯を食べたりお店を見たりしたのがあっという間に感じました。新幹線の時間があるので、帰らないといけないと思うと泣きそうになりました。駅のホームで見送ってくれた彼に「俺は結婚なんてする気なかったし、ずっと一人でいいやと思ってた。でも好きになってずっと一緒にいたいと思った。俺の嫁になって一緒に暮らしてくれませんか。」と言われました。さっき顔と名前を知ったばかりの人です。まだ住所や家族のこと、年収などお互い何も知りません。それなのに不思議と「はい」という返事がすぐ出てきました。なぜそう思ったのか、うまく説明はできませんが、この人と一緒にいたいという強い気持ちに従うことにしました。

ネットでの出会いで結婚なんてありえない、うまくいくわけがないと思っていました。しかし予想外に事はスムーズに進みました。両親に結婚すると報告したときは、あんなに結婚する気がなかった私が決めたことに驚いていましたが、そんな私が決めたのだからよっぽど好きなのだろうと快くOKしてくれました。知り合って１年半後、私は仕事を辞め埼玉に引っ越し、結婚しました。無事結婚１周年を迎えることができ、出会ったときから今までずっと幸せです。