出会いツナがるレポート

心に残る出会いの体験談を集めています。

たった数秒のきっかけから始まった運命の出会い

語り手プロフィール

男性、当時は22歳の学生でした。

東京の市町村部住む学生でしたが、バイトにのめりこんでしまい卒論を提出できずに大学を中退してしまいました。
お金には全く困らないほどの給料をもらっていましたが、責任のある立場に立たされて仕事のことのみを考える青春、変わり映えのない毎日、虚しさしか感じない人生に泣きじゃくりたいような感情を抱いていたことを覚えています。
でもそれをなんとかしようとする気力も生まれることもなく、どうしようもない日々を過ごしていました。

 

出会った相手のプロフィール

19歳の女子大学生で、私と同じ東京の市町村部に住んでいました。
学業と並行して喫茶店で働いており、忙しい毎日を送っていました。

 

 

出会いストーリー

最初の出会い


私のプロフィールにもあったように、毎日仕事漬けでストレス解消と言えばバイト仲間と居酒屋などで飲む程度。
二日に1度は飲むようになってしまい、今思えば精神的にも肉体的にもボロボロだったと思います。
とある日の飲み会で私は盛大に飲み散らかし、友人に背負われて駅から少し離れたコンビニにほおって置かれました。
意識はあったのですが、前述した虚しさなどがこみ上げていて、もうどうなっても良いような感覚に包まれていた記憶があります。
その時ふと
「これ、いかがですか?」
女性に飲料水を差し出されました
「あ、ありがとう」
と一言伝え女性を一瞥したところで、彼女はほほ笑みながら去ってしまいました。
立ち上がりもう一度だけでも彼女にお礼が言いたかったのですが、どうにも体が動かず、一、二歩踏んだところで断念せざるを得ませんでした。
今思えばですが、お礼だけではなく、一瞬だけの出会いでしたがきっと別の感情を彼女に抱いていて、それを伝えたかったのだと思います。

 

奇跡的な再会

どうしてもその時の彼女の笑顔が忘れられず、私は悶々とした感情を抱きながらまた同じような日々を過ごすことになります。
しかしながら奇跡的にも再び会うことができました。
いつもなら近づかないような喫茶店に仕事終わりにたまたま訪れると、あの時お礼を言えなかった、あの女性がいたのです。
彼女は私のことを覚えてくれていて、すかさず私はお礼を言い、人前にも関わらず思わずあの日抱いた感情を彼女に伝えてしまいました。
当然ながら結局答えはNO
いきなり告白されても無理なのは理性で考えれば当然ですが、そういう考えに至らないほど私は再び出会えたことが嬉しかったのです。

 

諦めきれずに

やんわりと断られても私は諦めきれずに、仕事終わりには毎日のようにコーヒーを飲みに行くという名目で、彼女に会いに行きました。
お酒の付き合いをしていると喫茶店の閉店時間に間に合いませんので、お酒もキッパリと止めることにしました。
実際に話してみると、あの時と変わらずに常に笑顔で私に接してくれて、とても気さくで素敵な女性でした。
あの時飲み物をくれたという一時的な感情ではなく、きっと私は彼女を一人の女性として、人間として好きなのだと再度確信しました。
そうして毎日喫茶店に行き、彼女とたわいもない話をして打ち解けてくると、自然と彼女と付き合うようになった記憶があります。
後々聞いてみたのですが、どうして私と付き合ってくれたのかを尋ねると
「忙しそうなのに毎日私の顔を見るために来てくれた、私に真摯的なところ」
と恥ずかしそうに教えてくれました。

 

毎日が変わる

そうするとこれまでの生活とはうって変わり、毎日が幸せで満ちあふれました。
ただ彼女の顔を思い浮かべる、それだけで幸せを感じることができるのです。
私も彼女も仕事や学業で忙しく過ごしていましたが、徐々に、でも確実に距離を縮めることができ、今では彼女と結婚しています。
入籍した日、つまり結婚記念日はあの「コンビニで飲料水を差し出してくれた日」にしました。
奥さんに言わせれば「あなたがコンビニで酔いつぶれていた日」だそうです。
もう結婚して7年近くが経ちます。
当然ケンカが絶えない時期もありましたが、それでもなおあの日の幸せを今でも実感しています。
彼女と出会えて良かった、この出会いは運命だったんだ、そう思える幸せな毎日です。