出会いツナがるレポート

心に残る出会いの体験談を集めています。

ハンドメイドのママ友 仕事仲間

 

語り手プロフィール

彼女と出会った時は、専業主婦で35歳でした。

高齢出産をして丁度子育て真っ最中。それ以前はずっと仕事をしてきた私にとっては、専業主婦、専業子育ての生活は幸せではあったものの、生活リズムががらりと変わったために、毎日右往左往しているような状態でした。 仕事をしていた時にはそれなりにハードな生活をしてはいましたが、仕事相手は大人ばかりだったのでメリハリのある、コントロールされた充実した生活の中で暮らしていた私が24時間365日子どものあれこれに振り回されるようになってからは、慣れない生活ということもあり、又、一から学まなければならないことも多く四苦八苦していたように思います。

性格的にスポーツをするのが好きで、家でじっとしているより外で過ごすのが好きだった私にとって妊娠期間中や子供が産まれてすぐの生活は家にいる時間がとても長く感じられ、ストレスも溜まっていました。

 

出会った相手のプロフィール

出会いの相手は、同じく子育て真っただ中の専業主婦、年齢も近く34歳でした。私と息子と同年齢の男の子と、一歳年下で年子がおり、2人のお子さんのママでした。自分のウェディングドレスを手作りするなど器用で、とてもまじめな優しいお母さんです。

 

出会いストーリー

私たちの出会いは、お互い専業主婦で子育て真っただ中だった頃にさかのぼります。彼女は今では私にとってとての大切な人生にはかかせない友人です。

 

出産そして退職、専業主婦へ

子供が産まれる前に仕事をしていた私は、出産とほぼ同時に仕事を辞めて専業で子育てをする生活が始まりました。赤ちゃんのお世話は、命を預かるというこれまでにない任務を背負った気がして知らず知らずのうちに緊張の日々を送っていたと思います。

 

ボランティアに参加

家にいることが多くなった私は、地元の子育て支援グループに参加するようになりました。そのグループを通じて、小さな子供達のために開催するプレイグループのボランティアをしていたとき、私は彼女に出会ったのです。

 

まだお互いに子育て中のため、おしゃれをして出かけるなどとは縁が遠くなっていたころです。髪はぼさぼさ、なりふりかまわずでプレイグループに出かけて行って、2時間ほどのティータイムを楽しんでいました。

 

疲れていてもわかるまっすぐな心

それから子供が3歳くらいになったとき、自主保育グループを立ち上げてもっと小さなグループでの保育を始めたのです。2人の年子の子どもを育てていた彼女は、だいぶ疲れているようにも見えました。あまり冗談を言って笑うような感じではなく、真面目で地味な印象でした。でも、誰の悩みにも真剣に耳を傾けてくれるまっすぐな心を感じました。いい加減な人ではなく地に足をつけて生活をしているんだなと思ったものです。そうして出会いから何年物間、子育てをしながらお互いの生活を行き来して、色々な話をしました。もちろん彼女だけでなく当時ボランティアで関わったお母さんたちとは、子育てを通して親交を深めていったのです。

 

やりたいことを真っ先に相談、二人の生涯の仕事に

 

そうして子供達が成長して学校へ通うようになり、少し手が離れたところで私はチャリティーのために活動をしたいと考えるようになりました。私ができることはなんだろう。私は人のために何ができるだろうか、と迷っていたころでした。そして私がいきついたものは、自宅でバザーを開くということでした。その募金を東北の震災に寄付することを思いついたのです。

専業の子育ての家がちな生活は、私に手作業をすることを教えてくれました。編み物やソーイングなど、これまで私が足を踏み入れなかった分野の道を開いてくれたのが専業で家族に貢献時間です。手作りをしたものを販売するというチャリティーの話を、まっさきに持ちかけたのが彼女でした。

彼女に相談すると、彼女は私にこういったのです。「私は、自分の生活にも余裕がないから、チャリティーをするというアイデアは偽善のようで気が乗らない。でも、ハンドメイドで物を作って売るということには心が躍るから、やる。」彼女らしい返事だと思いました。

彼女はいつでも自分の行動の理由を考えていて、どうしてそれをするのか、何故そうしたのか、を考えるような人でした。いつでも、相手のことも自分のことも真剣に考えて行動できる人なのです。そのチャリティーイベントをきっかけに、彼女はハンドメイドを再開しました。

 

当時私は気づかなかったことですが、彼女も子育てや生活の様々な困難で、自分は何をしているときが幸せなのかということを見失っていたのです。私も、仕事を辞めてから自分が評価してもらえる場がなく、自分だけの生きがいというものを彼女同様見失って暮らしていたように思います。私たちは、同じような時期に同じようなきっかけで生涯のハンドメイドという仕事を見つけました

 

今では子供達もかなり大きくなり、お互いにもっとゆっくりお茶の時間を持ちながらハンドメイドのアイデアの話や、これからの展望などを話しています。彼女の創作意欲やアイデアはいつも私の意識を上げてくれるのです。彼女も、私があのチャリティーイベントをしてくれなかったら、今でも路頭に迷って暮らしていたかもしれないと言っています。彼女との出会いは、私の人生を本当に豊かにしてくれました。